博士の価値
博士の価値は年々、日本だけでなく世界全体で高まっています。修士課程が大衆化し、多くの学生がその道を選ぶ中で、真の高度教育を求める声が高まっています。そんな中、博士課程はあなたの成長にとって非常に重要なステップになります。博士課程では、単に技術を磨くだけではなく、独創性や企画力、指導力など、社会のハイクラスで必要となる人間性を総合的に学ぶことができます。単なる専門家ではなく、将来的にリーダーシップを発揮し、大局を見据えて問題解決に取り組む能力が身につくのです。
社会に出てから自然に学べると思いがちですが、それは幸運なケースです。実際には、多くの場合、企業は就職した社員を早急に活用する傾向があり、個々の成長を待つ余裕がないことも少なくありません。自分の成長を大切にするためには、博士課程で集中して学び、自らを高める必要があるのです。博士課程は、将来のキャリアにおいて重要な選択肢となるでしょう。給与の見返りに労働するだけではなく、自らの成長を追求し、価値ある存在として社会に貢献することができます。その積み重ねた努力こそが、自己実現と社会への貢献につながるのです。
だからこそ、未来への飛躍を考えるなら、博士進学を真剣に検討してみてください。自分の可能性を最大限に引き出し、知識と能力を身につけて、世界に貢献する道を選ぶ勇気を持ちましょう。その先には、未知の領域に挑戦する喜びと成長が待っています。
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金銭面
国からの支援である日本学術振興会は、月に20万円の奨学金と最大150万円の研究費が支給されるため、経済的な心配はほぼないと考えられます。その他にも、横浜国立大学理工学府からの奨励費(最大月8万円)や非常勤講師などのアルバイトができることで、学生生活を充実させることができます。
特に日本学術振興会は、額面的な支援が魅力的であり、博士進学を検討する上で大きなポイントです。審査に通過する必要がありますが、心配する必要はありません。関口研究室では、博士進学の全員が日本学術振興会に合格しており、サポート体制が整っています。
日本学術振興会の締め切りは修士2年の5月ごろとなっていますので、早めに決断することが重要です。しっかりと準備をして、自らの夢に向かって一歩踏み出しましょう。日本学術振興会の支援を手に入れることで、充実した学術活動と研究を実現できます。ぜひ積極的にチャレンジしてください。
もちろん、博士号を取得した後の給与においても、学士卒・修士卒と比較しても高くなります。以下がそれぞれの年代における年収の推移を示したものです。
大学経営政策研究より
30代まではほぼ学士卒・修士卒と同じ年収ですが、40代以降は3割以上も年収の差が生まれます。そのため、生涯年収という面でも博士の年収は優位であることがわかります。これらから、博士の人が金銭面で困ることは在学中・就職においてもほとんどありません。
学会での交流
博士進学の魅力は、国内・国外問わず多くの学会に参加できることです。関口研究室では、国外ではチェコやスペインなどへの出張経験があり、国内では沖縄から仙台、大阪など多くの地域にも足を運んでいます。
学会参加の楽しさは、単に出張や新しい場所を訪れることだけではありません。海外の学会では、異文化を体験することができます。例えば、チェコの学会では、学会の最後に懇親会が開催されました。ビュッフェ式で現地の美味しい食事が振る舞われ、現地の研究者たちとの交流が深まりました。さらに、ヨーロッパ系の国々では、水よりもビールが安いため、ビール好きの方にとっては特に楽しい環境です。
これらの学会での交流によって、今まで考えもしなかった新しいアイデアが生まれる可能性もあります。海外の優秀な研究者たちと刺激的な議論を交わし、新たな発見や展望を得ることで、研究者としての成長が加速されることでしょう。
海外での価値
日本にいると博士は珍しがられることも多いですが、海外では博士進学は一般的であり、その価値も高まっています。特に海外の顧客を持つ企業では、社会に出てから改めて博士号を取得する人がちらほら見受けられます。海外では博士号を持っていないと、そもそも話もしてもらえないという場面もあるようです。
もう一つの考え方として、一度社会を経験した後に大学に戻る選択肢もあります。しかしその場合、社会人としての博士号取得は実際にはかなり大変です。社会での仕事と博士の研究内容が完全に合致していない場合、企業の理解を得て通学することはほとんど不可能でしょう。また、修士の研究が途切れると、数年後に大学に戻ってもブランクを埋めるのに予想以上の時間がかかり、修了が遅れる危険性もあります。
そのため、社会人博士を取得することを検討する際にはよく考える必要があります。社会と大学のバランスを取りながら進む道は困難ですが、将来後悔することのないように慎重に判断しましょう。自らの目標と価値を明確にし、進路の選択に自信を持って向き合うことが重要です。社会人博士取得の挑戦は大きな成果と報酬をもたらす可能性があるかもしれませんが、その困難さを理解した上で意志を固めることが必要です。
就職・進学
博士を卒業後は、従来はアカデミックの道へ進むことが一般的でしたが、最近では企業に就職する博士も増え、多様な選択肢が開かれています。実際、日本の理系の博士(グラフでは工学・理学)の70%が企業就職を選んでおり、アカデミックの方が珍しいくらいです。グラフは平成26年度時ですが、令和4年の統計では大学教員が10%, 企業または国の研究所が80%, その他10%となっています(令和4年度学校基本統計(文部科学省))。
平成26年度学校基本統計(文部科学省)
企業に博士が就職した場合、博士はどのような評価を受けているのかを企業に向けて調査した結果があります。このグラフを見ると、博士卒は8割以上が期待以上もしくは期待通りとなっており、学士号取得、修士号取得者よりも期待に応えていることがわかります。
文部科学省の中央教育審議会資料:3-3.未来を牽引する大学院教育改革(審議まとめ)参考資料(3)より引用
また、一部の人は博士の専門性から、行く企業が絞られると懸念することもありますが、それは大きな間違いです。一般的には、就職したら社内で配属先が決まるまで、様々な仕事に携わる可能性があります。その期待に胸を膨らませながら、自分の興味や適性に合った職務を待つことができます。しかし、配属された後は何年も同じ場所で同じ仕事を続ける傾向があります。つまり就職しても、分野は固定化されます。
一方、博士課程で早く決心すれば、高い能力とキャリア、深い洞察力や広い視野を得ることができます。これにより、就職後も仕事の決定権を持つ要職に就き、様々な分野を巻き込むプロジェクトリーダーになる可能性が生まれます。博士の資格を活かし、自らの人生を豊かにするなら、幅広い仕事への展開が容易な道を選ぶことが重要です。
博士の学位は、専門性と柔軟性を両立させる貴重な資産となり得ます。自分の将来像を明確にし、その目標に向かって積極的に進んでください。将来の可能性を最大限に広げるためにも、博士進学の道に魅了される決断をしてみてはいかがでしょうか。
Message最後に~博士進学者から~
「自分がやっていけるのか」といった能力的な面や金銭面、修了後の進路等での不安があるかもしれませんが、博士号の取得は理想の将来像を実現する大きな強みになるでしょう。博士進学は自身の専門性を深めるだけでなく、社会に貢献する新しい知識や技術を創出する良い機会です。
博士課程へ進学し、仲間とともに楽しく研究していきましょう!
参考サイト